松本日中友好協会
会長 相澤孝夫
青空に錦秋の彩りが映える本日、大勢の皆様にお忙しい中をご列席いただき、このように盛大な松本日中友好協会35周年記念式典を挙行できますことは、大変嬉しく、皆様のおかげであると思っております。
この日を迎えることができましたのは、日中友好の道を築き、協会の発展のためにご尽力いただいた先達の皆様、多大なるご協力・ご支援を頂いている中国の友人を初めとする関係各位の皆様、そして何よりも忙しい日常の中から貴重な時間を割いて日中友好のために汗水を流して下さっている協会員の皆様、など大勢の皆様のおかげであると思います。改めて皆様方に心より感謝と御礼を申し上げます。
又ご来賓として中華人民共和国駐日本国大使館から張梅参事官、向偉三等書記官、李鉄民中国対外友好合作中心顧問のお三方に加え、中島恵理長野県副知事、坪田明男松本市副市長、村岡久平日本中国友好協会名誉副会長、西堀正司長野県日中友好協会理事長、犬飼信雄松本市市議会議長、李軼豪中国国際放送局東京支局支局長、王昌勝長野県華僑総会会長様など日頃から大変なご支援ご協力をいただいている大勢の方々をお迎えして、当協会会員と共に本日の式典を執り行うことができますことは望外の幸せであり、会員一同になり代わりまして改めて感謝と御礼を申し上げます。本当に有り難うございます。
松本日中友好協会は2011年10月1日に創立30周年記念式典を執り行いましたが、本日までのその後の5年間における松本日中友好協会の活動の主な柱は1.松本市に最も近い中国である「中華人民共和国駐日本国大使館」との交流。2.日中両国の若い人々の交流の促進。3.中国国際放送局との交流。4.松本日中友好協会青年会員を増員。5.長野県日中友好協会活動への協力。等であり、それぞれにそれなりの成果があったと思っております。
しかし、この5年間で世界の政治状況や経済の動向は大きく激しく揺れ動き、現在は先行きが見通せない混沌とした状態にあるといっても過言ではないと思います。また、人口構造の変化やICTの普及等による生活習慣や社会の有り様の変化等も予想を遙かに超えた早さで日中両国の国民の生活や意識を変えています。特に日本においては「少子高齢人口減少社会の到来」が大きな影響を及ぼしており、中国では「高度経済成長と飛躍的な生活の質の向上」が影響を及ぼしていると私は考えています。
これらのことは、日中間のヒトの交流にも影響を及ぼしています。観光の状況を見ますと、観光で日本を訪れる中国人が日本における滞在で求めるものが最近大きく変わってきているといわれています。また、中国を観光で訪れる日本人は最近減少を続けていると聞いています。留学生の状況を見ますと、中国に滞在する日本人留学生は減少を続けて居ますが、日本に滞在する中国人留学生は増加していると聞いています。更に、日本企業の一部には、中国に置いた生産拠点を他国に移す動きがあると聞いています。表面に現れているこれらの事実は日中関係の変化と言うよりは、時代の変化に伴ったものと考えるべきであろうと思います。
日本と中国は隣国同士であり、距離が近く、更にGDPでは中国が世界第2位、日本は3位と両国が世界の経済を牽引していると言っても過言ではないと思います。両国はこのように経済的な結びつきが極めて強いばかりではなく、文化・伝統・慣習の面で類似点は極めて多く、文化的歴史的な繋がりも極めて深いと考えられます。
本年の松本日中友好協会の総会でも述べさせていただいたように、世界情勢が不透明な中において、日本と中国は社会の変化等の時代を見据えた新たな発想と知恵により、時代に見合った相互の信頼と関係を醸成し、両国国民が経済発展と社会の進歩の恩恵を受けられるように協力していくべきではないかと私は思っています。
私たち松本日中友好協会は、これまでに築いてきた日中の友好交流を基盤として、時代の要請に応えて未来に向かう新たな日本と中国の関係づくりに邁進していきたいと考えていますので、皆様方の物心両面のご支援ご協力を賜りたいとお願い申し上げ私の挨拶と致します。
本日はこの式典にご列席頂きまして誠に有り難うございます。
2016年11月12日(土曜日)
松本日中友好协会创立35周年纪念庆典举办者致辞
松本日中友好协会
会长相泽孝夫
今天是锦色之秋晴空万里。在百忙之中这么多来宾参加我们的庆典活动,能够举办了如此盛大的松本日中友好协会35周年纪念庆典,我感到非常高兴,深知是托大家的福。
今天能够迎来这个庆典,是因为诸多先辈们为了筑建日中友好的道路,发展我协会鞠躬尽瘁得到的,还有得到了以中国友人为首的多方相关人士的支援和支持,还有在百忙之中为了日中友好献出宝贵的时间、留下汗水、尽心努力的协会会员们的支持帮助。在这里我郑重地向各方人士表示由衷感谢和崇高敬意。
今天与会来宾有中华人民共和国驻日本大使馆张梅参事官、向伟三等书记官、李铁民中国对外友好合作中心顾问、中岛惠理长野县副知事,坪田明男松本市副市长、村冈久平日本中国友好协会名誉副会长、西堀正司长野县日中友好协会理事长、犬饲信雄松本市市议会议长、李軼豪中国国际放送局东京支局支局长、王昌勝长野县华侨总会会长。我们也迎来了平日给予我们大力支持的诸多来宾。在这里和我们的协会会员共同完成今天的庆典,我感到格外的幸福,我代表全体会员郑重地表示感谢和致礼。非常感谢。
松本日中友好协会在2011年10月1日举行了创立30周年的纪念庆典。到今天为止的5年间,松本日中友好协会活动的主要支柱性工作是,1、松本市是与中国最近距离的中华人民共和国驻日本国大使馆进行交流。2、促进日中两国青年人的交流。3、与中国国际广播局的交流。4、增加松本日中友好协会青年会员。5、协助长野县日中友好协会的活动等等。我认为以上几个方面都取得了相应的成果。
但是,这五年间世界的政治状况和经济动向发生了激烈的巨大的摇动,我认为现在是处于一种无法预测前景的混沌状态。还有由于人口构造的变化和ICT的普及而带来的生活习惯及社会形态的变化,以超出我们预想快速导致日中两国的国民生活和意识形态的改变。特别是在日本随着少子高龄化人口减少社会的到来已经带来了很大的影响,我认为中国的高度经济成长和飞跃性的生活质量的改善也带来了一定的影响。
正是这些事情也给日中间的人们的交流带来了影响。我们可以从观光旅游的情况看到,大家一致认为来日本访问的中国人所追求的东西,最近也发生了很大的变化。我还听说去中国观光旅游的日本人在持续地减少。我们也可以看到留学生的状况,在中国留学的日本留学生人数持续减少,但是在日本留学的中国留学生人数在增加。听说一部分日本企业已经把中国的公司转移到了其他国家去了。我认为与其说表面上的结果看是日中关系变化带来的,不如说应该归结为伴随着时代变化的而出现的结果。
日本和中国是邻国,距离很近。中国的GDP位居世界第二位,日本是第三位。我认为说两国在牵引着世界的经济也是不过分的。众所周知两国不仅仅在经济方面有极强的联系,在文化传统习惯方面也有极多的相似点。文化历史方面渊源也极为深远。
今年,在松本日中友好协会总会上,我已经向大家阐述过在世界形势不透明的当今我们应当敏锐观察日本和中国的社会变化以及时代进程,通过新发现和智慧地思考来酿造一个与时代相适合的相互信赖的关系,为了两国国民都可以在经济发展与社会进步当中得到恩惠而共同努力前行。
我们松本日中友好协会将以现今为止筑成的日中友好交流为基盘,顺应时代的要求,面向未来建立起崭新的日本和中国的关系而努力前行,在此希望得到各位的精神与物质两方面的支援与协助,以上是我的致辞。
今天对各位光临庆典再一次表示真诚的感谢。
全文完
2016年11月12日