2012年5月11日金曜日

平成24年度事業計画


5月9日の定期総会において承認可決された当会事業計画です。

平成24年度事業計画

本年は、日本と中国の国交が正常化して40年目の年です。両国間には2千年以上の友好の歴史が存在しており、人事・文化・経済関係など世界史の中で際だっております。一方近代史の一時期約半世紀の間、両国は敵対と戦争という負の歴史を持っています。これは私達にとって忘れてはならないことです。
この期におよんで正しい歴史認識を持ち、「一衣帯水」「世々代々」「子々孫々」の友好という当協会創立時に先輩諸兄の熱い思いをもう一度認識したいと思います。
さらに国交正常化40周年の今年は「日中国民交流友好年」とされています。活発な事業を展開し、県や市との協力関係を強め各友好団体との協力を深めていきたいものです。
友好都市卓球交歓大会を成功させましょう。青少年スポーツ交流をはじめとして中国からの観光客誘致にも協力し、郷土のPRに寄与していきたいと思います。
アジアと世界の平和に役立つ日中友好事業を強化発展させ、組織の拡充に努めると同時に新しい企画のもと、生き生きとした協会の活性化に努め会員各位のより一層の奮闘を期待します。
今年度の活動方針は次の通りです。
1, 日中国交正常化40周年事業
① 中国駐日大使館記念植樹引渡し式(4月)
② 第13回日中友好交流会議参加 (5月)
③ 日中教育者シンポジウム開催  (7月)
④ 友好都市中学生卓球交歓大会  (8月)
⑤ 中国大学生インターンシップ受入れへの協力(4月~7月)
2, 友好・親善交流都市との相互交流
① 廊坊市・葫蘆島市への訪問団の派遣(10月)
(「松本市海外都市交流委員会」)
② 中国訪日団の受け入れ
3, 留学生、研修生、実習生、中国帰国者、在日中国人との交流促進と支援
4, 会員の増強と相互交流
① 春節祝の会の開催
② 文化、経済、歴史等学習教養講座の開催と運営
イ、 愛新覚羅書画展
ロ、 中国駐日大使館、中国国際放送局日本語部による時局講演会
5, 公益社団法人日本中国友好協会、長野県日中友好協会その他日中友好交流団体の事業への積極的な協力、支援
① 友好キャンプ、スキー(県協会)への協力
② 関係友好団体との協力
関係友好団体との連絡協調をはかり、裾野の拡大と身近な活動の展開を図る
イ、 松本市海外都市交流委員会
ロ、 長野県北京放送を聞く会
ハ、 信州葫蘆島友の会
ニ、 川島芳子を偲ぶ会
ホ、 中国帰国者家族会
ヘ、 中国語を学ぶ会連絡会
ト、 長野ラジオ孔子学堂
チ、 東方文化交流協会
リ、 その他友好、交流事業への後援協賛支援
6, 未来に向けて新しい日中友好、交流活動の模索
  ① 特に青少年交流への協力、支援
中国との友好、姉妹提携小中学校への積極的な協力、支援
② 松本広域地区への日中友好交流拡大への模索
③ 中国駐日大使館、中日友好協会、中国対外友好協会、中国国際放送局、長野ラジオ孔子学堂と発展的な交流の実施
7, 多彩な相互交流
  ① 日中経済医療交流の推進また青少年交流、高校生修学交流の促進に努める。特に高校生授業に中国語教育の取り組みが出来るよう支援、協力する。
  ② 本県と歴史的に関わりの深い中国東北地区との交流を促進する。  
  
                      以 上

平成23年度事業報告


5月9日定期総会にて報告された平成23年度事業報告です。

平成23年度事業報告

昨年は辛亥革命100周年、満州事変80周年さらに松本日中友好協会創立30周年という節目の年に当たりました。3月には東日本大震災に見舞われました。私達にとっても、日中友好活動にとっても大きな困難となりました。こうした中で中国の支援は友好の大切さを思い起こさせてくれました。
さまざまな障害にもかかわらず、昨年の日中間の人的往来は550万人、往復の貿易額は3400億ドルを記録しました。GDP世界第2位、外貨準備高世界第1位と台頭著しい中国ですが、『中国はあくまで平和発展の道を歩み覇権を求めない』この決意を注目し両国と両国国民の相互信頼関係を醸成し安定的な日中友好協力関係を築いていくべきとの思いを強くした一年でした。
当協会はこの一年、長野県日中友好協会を始め、友好諸団体との連携をも深め、日中友好活動に参加してまいりました。
創立30周年記念行事の実施、東日本大震災義援金の取り組み、第21次中国留学生ホームステイ、満蒙開拓歴史パネル展の開催、中国語の普及、帰国者支援などに取り組みました。組織、特に青年・女性委員会の拡充、財政問題など課題はたくさんありますが、貴重な歩みを刻んだ1年でありました。1年間の活動を振返り、今後の活動の糧としていきたいと思います。
昨年度の活動状況を次の通りご報告させていただきます。
1, 当協会創立30周年行事
① 中国駐日大使館交流訪問  ( 9月)
② 創立30周年記念式典   (10月)
③ 廊坊市・葫蘆島市訪問   (11月)
④ 公式ホームページ開設発信 ( 1月)
⑤ テレビ放映記念番組制作  ( 1月)
⑥ 記念誌の作成       ( 3月)
2, 日中国交正常化40周年事業
    中国駐日大使館敷地内に記念植樹    (2月)
3, 留学生、実習生、研修生との交流支援
① 第21次中国留学生ホームステイの実施(7月)
② 中国大学生インターンシップへの協力 (1月~3月)
③ 松本山雅のホームゲーム交流観戦   (10月)
4, 会員相互の交流
① 餃子パーティーイン松本の開催(12月)
② 春節祝の会の開催      (  1月)
5, 社団法人日中友好協会、その他日中友好団体の事業への参加、協力
※ 別紙活動日誌を参照願います。
6, その他
    青年委員会、女性委員会交流友好活動に協力、支援

                              以 上

5.9 平成24年度 定期総会 懇親会

平成24年度 定期総会がホテルモンターニュで開かれました。
相澤会長の挨拶
事業報告等各議事説明されました。

日中の友好の未来に向けて前進です。
引き続き懇親会です。
感謝状が功労者に贈られました。
報道功労 株式会社市民タイムス様

報道功労 株式会社松本平タウン情報様


報道功労 信濃毎日新聞社松本本社様

事業功労 株式会社大嶋エージェンシー様

事業功労 株式会社プラルト様

記念植樹功労 株式会社信州グリーン様

記念植樹功労 有限会社田近石材本店様

松本市長からのメッセージ代読

柿澤潔松本市議会議長ご挨拶

ご来賓代表挨拶 西堀正司県日中理事長

司会は青年委員会の若手メンバーがフレッシュに

有賀名誉会長より乾杯のご発声
     薙刀の余興


小岩井孝参与からスピーチ
「昨年に続きとてもよい定期総会でした」


新たなメンバーも増えました。


締めの万歳 プラルト犬飼社長様


寄稿:中国植林活動の思い出 川井洋司


2000年の5月、広東省広州市で事業展開しているホンダ合弁会社3社合同で、河北省承徳市から80キロの砂漠地帯で植林活動を行いました。参加人数は各社30名計90名で、日本人は各社の総経理3名でした。広州から北京まで飛行機で3時間半、北京から植林地までバスで6時間、かなりの強行軍でしたが良い経験でした。
植林の注意点は羊やヤギが植えた木の根を食べ尽くさない様に植林地帯を柵で囲むことです。
植林3年後の2003年5月に改めて現地に赴きました。そこで見た光景は驚くべき物で、砂漠は緑地化され、小さな小川まで流れていました。同行した合弁会社現地従業員も自らが行った植林の効果を見て、涙ぐむ女性もいました。
周辺の砂漠では日本海外青年隊の植林活動も行われており、北京の水瓶といわれる地域の砂漠化阻止は日中友好協力の象徴的事業です。
今後の日中友好活動の発展はお互いに実利のある行動が必要と思われます。
イスラムには「言葉は雲、行動は雨」との諺が有り、実利の有る行動、即ち命を繋ぐ雨が降らなければ、雲(言葉)は何の役にも立たないことを意味しております。
今後は日中双方に実利の有る有効活動を模索しながら活動を続けたいと考えております。
平成24年5月10日
松本日中友好協会理事  松本市宮田  川井洋司