2012年5月11日金曜日

寄稿:中国植林活動の思い出 川井洋司


2000年の5月、広東省広州市で事業展開しているホンダ合弁会社3社合同で、河北省承徳市から80キロの砂漠地帯で植林活動を行いました。参加人数は各社30名計90名で、日本人は各社の総経理3名でした。広州から北京まで飛行機で3時間半、北京から植林地までバスで6時間、かなりの強行軍でしたが良い経験でした。
植林の注意点は羊やヤギが植えた木の根を食べ尽くさない様に植林地帯を柵で囲むことです。
植林3年後の2003年5月に改めて現地に赴きました。そこで見た光景は驚くべき物で、砂漠は緑地化され、小さな小川まで流れていました。同行した合弁会社現地従業員も自らが行った植林の効果を見て、涙ぐむ女性もいました。
周辺の砂漠では日本海外青年隊の植林活動も行われており、北京の水瓶といわれる地域の砂漠化阻止は日中友好協力の象徴的事業です。
今後の日中友好活動の発展はお互いに実利のある行動が必要と思われます。
イスラムには「言葉は雲、行動は雨」との諺が有り、実利の有る行動、即ち命を繋ぐ雨が降らなければ、雲(言葉)は何の役にも立たないことを意味しております。
今後は日中双方に実利の有る有効活動を模索しながら活動を続けたいと考えております。
平成24年5月10日
松本日中友好協会理事  松本市宮田  川井洋司