2012年4月6日金曜日

ニュース:程永華駐日大使に創価大学名誉博士号授与


中国の程永華駐日大使に創価大学名誉博士号が授与されました。同窓生で名誉博士号を授与されたのは、同大学で初めてだそうです。

ニュース記事より転載します。

第42回創価大学・第28回創価女子短期大学入学式を挙行 ~程永華駐日大使に本学名誉博士号を授与~


4月2日、第42回創価大学、第28回創価女子短期大学入学式が桜花ほころぶのキャンパス内、池田記念講堂で挙行されました。席上、中国の程永華駐日大使に創価大学名誉博士号が授与され、程大使が記念講演を行いました。また、中国・遼寧師範大学の曲慶彪党委書記一行、中央経済大学の李俊生副学長一行ら多数の来賓が列席しました。

 

学部生、短大生、通信教育部生、日本語別科生および交換留学生など約3千名が参加した入学式
祝賀演奏の後、程永華駐日大使への創大名誉博士号授与式が行われ、程大使は記念講演の中で、「創価大学は私の母校というべきところです。大学を訪れるたびに、学問を志した青年時代のことが思い出されます」と新中国からの最初の留学生として来日した当時を回想。創価大学と中国の友好交流を振り返り「創価大学は中国の20余の大学と交流を結び、重責を担う人材を輩出しています」と紹介しました。そして、本年が中日国交正常化40周年にあたることに触れ、中国の『水を飲むとき、井戸を掘った人のことを忘れない』という言葉を引き、「私たちは両国関係の再建と発展のために努力を払った、創立者池田大作先生をはじめ、先賢のことを忘れてはならない」と語りかけ、「国交正常化当初、中日間の貿易額は10億ドル、人的交流は1万人だったが、2011年には中日貿易は300倍に達し、人的交流は530倍を超えました。更に、247組の友好都市関係が結ばれ、文化の往来は日増しに密接になっています」と友好の発展について述べました。さらに、次の40年、400年の中日関係構築のため、①「決意」を持って両国関係の大局を守り、両国関係の大方向をしっかりつかむ、②「勤勉」によって、両国の互恵・協力を強固にする、③「情宜」によって、末永い友好の基礎をしっかり固める、④「英知」によって、お互いの意見の食い違いをうまく処理することへの努力を強調。最後に、「大学の先輩として、『理想をもち、勉強を善し、責任を知り、自立を求め、奮闘に勇む』人間になるよう心から期待しています」と講演を結びました。

以上創価大学HPニュースより抜粋です。

昨日、中国大使館でのシダレザクラ引渡し式の際、程永華駐日大使に創価大学名誉博士号が授与されたことを祝福しますとお伝えしましたら。大変にこやかに喜んでいらっしゃいました。講演の内容は、4月3日付の聖教新聞で全文拝見いたしました。

その中で、④の「英知」について、中国のある詩人が言われた言葉を紹介されていました。
相悖(もと)り立てば、兄弟咫尺に近くも、相見ること得ず。相向かいて行けば、道人千里遠くとも終(つい)に相望むこと能(あた)う
意見の食い違いあがあれば、たとえ兄弟で近くにいたとしてもお互いに見ることもしない。しかし、私たちが同じ方向へ歩み寄りさえすれば、遠い旅路であったたとしてもいつか仲良く前進していけますよ、というような意味合いかと存知ます。お互い異文化であれば、矛盾や意見の食い違いがあることは、避けがたいことです。社会の最小単位である夫婦でも十分それは実感します。(笑)
程永華駐日大使は、双方は、対局に着目し、これまでの合意事項や共通認識を遵守し、お互いの関心事に配慮し、あくまでも対話・協議を通じて、それらを慎重かつ適切に処理すべきです」と講演でお話されています。含蓄のあるお言葉をいただきました。あらゆる人間関係にも通じることですね。有難うございました。 (文・高山浩一)

語句

もと・る  悖る】

(1)物事筋道にあわない道理にそむく。反する。 

人の道に―・る行為
(2)ゆがむ。ねじれる。また、ゆがませる。ねじる。 
毛野の臣人為(ひととなり)―・り很(いすか)しくして/日本書紀継体訓)」

しせき 尺】

〔「せき」は漢音。「咫」は周尺八寸、「尺」は一尺
(1)距離がきわめて近いこと。 
「―の間」「策を帷幕の内にめぐらして勝つ事を―のもとにえたり/平家 7」
(2)貴人接近すること。 
威厳に―し心中恐懼したる乎/緑簑談(南翠)」
» (成句)咫尺を弁ぜず


参考:動画でも授与式・講演の内容を見ることが出来ます。

第42回創価大学・第28回創価女子短大入学式を挙

http://youtu.be/fta9PR9nT40


 さんが 2012/04/03 にアップロード

4月2日、第42回創価大学、第28回創価女子短期大学入学式が桜花ほころぶのキャンパス内、池田記念講堂で挙行されました。席上、中国の程永華駐日大使に創価大学名誉博­士号が授与され、程大使が記念講演を行いました。また、中国・遼寧師範大学の曲慶彪党委書記一行、中央経済大学の李俊生副学長一行ら多数の来賓が列席しました。


程永華駐日大使の学生時代の写真(聖教新聞より) いまから37年前です。
向かって右端の学生です。師弟の絆は美しいですね。


中国大使館ホームページ同記事です。↓
驻日本大使程永华接受创价大学名誉博士称号