2014年5月16日金曜日

5.9 平成26年度定期総会 汪婉友好交流部参事官女士講演会


 平成26年度松本日中友好協会定期総会が、開かれました。すべての議案が滞りなく審議され可決されました。相澤孝夫会長は、挨拶で日中の政治レベルでの見通しがつかない時期だからこそ、民間交流が大事だと力説されました。
当日は、中国の程永華駐日大使の夫人で、中国大使館友好交流部の汪婉参事官を招待し講演を「混迷する中日関係を見つめて~顔の見える民間交流の重要性~」というテーマで行っていただきました。長野県の加藤さゆり副知事、白鳥博昭長野県民文化部国際課長、松本市の大石幹也政策部(菅谷昭市長代理)、田中有紀子政策部広報国際課長、太田更三松本市議会議長、西堀正司県日中理事長、王昌勝長野県華僑総会会長、はじめ県、市、議会議員、当協会の相澤孝夫会長、西田節夫理事長、会員、各界人々約130人余が出席して熱心に聴講しました。

 汪婉参事官は領土や歴史問題で両国が厳しい局面にある中、民間交流の活発化による友好関係の構築に期待したいと述べ、安倍晋三首相が昨年末に靖国神社を参拝したことなどを挙げ「日本国民の一人一人は配慮や思いやりがあるのに、要職にある公人たちは近隣諸国に対する配慮がみられない」のが遺憾であると憂慮されていました。一方、日中友好協会や地方自治体と、中国との活発な交流事例を紹介し「民間交流は国家関係の基盤で原動力だ。国民間の相互理解や友好関係の構築にとって不可欠なものだ」と述べ、顔の見える民間交流の大切さを訴えました。

 交流懇親会では汪婉参事官の期待にそう和やかな顔の見える民間交流が行われました。

 加藤さゆり長野県副知事のご挨拶
「講演をお聞きし、日中友好に取り組む皆様や私ども長野県にエールをお送りいただいたものと感じ、県を代表して感謝と歓迎の意を表します」
 
 大石幹也松本市長代理のご挨拶
「国際交流に於いて何よりも地道に交流を継続していくことが肝要であり、とりわけ民間による活動は大きな意味を持つものと新たに認識した」
 
太田更三市議会議長のご挨拶
「政治関係が難しい状況にある中で、民間の友好と地方の交流は一層重要なものになっている、一つ一つの交流の積み重ねが、両国の更なる友好と繁栄にとって、必ずや大きな力になるものと確信している」

 西堀正司県理事長のご挨拶
「政府と民間及び各界の人々が共に努力し、日中間にみられる問題を一日も早く乗り越え、両国の国交正常化の原点戻り、未来志向の良好な関係を築くことを希望する」
 
 日中友好が日本にいる華僑の安全を守ると期待する王昌勝長野県華僑総会会長
 
なごやかな交流会のあと汪婉参事官を囲んで記念写真