2012年2月20日月曜日

投稿:[30周年記念訪中団に参加して]伊藤勝善


去る11月3日から7日、松本日中友好協会30周年記念「民間交流のルーツを訪ねて葫芦島・廊坊・天津5日間」の中国旅行に参加しました。
伊那の旅行会社「トラビスジャパン」のお世話になり、まだ暗い4時過ぎ中部国際空港へと出発しました。初日から廊坊市との公式会見の場に臨席させて頂き、つぶさに会見内容を拝聴致しました。このような経験は初めてであり、忘れがたい思い出になりました。2日目の「葫芦島第二実験小学校」の訪問も大変印象深い出来事でした。
先ず驚かされたのは我々が校舎に入るや否や、小学生の低学年と思われるかわいらしく着飾った生徒達が、日本語で「四季の歌」を合唱して出迎えてくれた事でした。
その後、友好校の松本開智小学校との作品の交換などを行い交流行事が執り行われました。この場で私が感じました事は「三つ子の魂百までも」と言われるように、幼い頃毎日必死に練習した日本語の歌は彼らが大人になっても決して忘れることはなく、
時々口ずさみ日中友好の心を育んでくれるという事でした。
反面、翌日訪れた戦後105万人の日本人が引き揚げたと言われる葫芦島の港「平和公園」は道路も舗装されず、雑草が生い茂る状態で、発展を続ける葫芦島市の中にあって、
何か取り残された地区と言ったやるせない気持ちにさせられました。
更に印象に残りましたのは、4日目の朝日曜日にもかかわらず、葫芦島北駅へ葫芦島第二実験小学校の校長先生が見送りに来てくれたことでした。北京では三輪車で「胡同」を巡るオプションが出来、北京市民の日常を垣間見た気がしました。
ただ、「四合院」を訪れて住人と話をする部分がなく、多少物足りない感じがしました。
今回の旅行を通じて感じました事は、一言でいえば、「意義のある旅行」だったと言うことです。今まで何度も中国へは旅行していますが、いずれも旅行会社主催の団体旅行で、名所旧跡の観光、買い物等が主体で、中国の人たちの心に残るものは何もなかったということです。所が、今回の旅行は2回の公式会見、小学校訪問、2回の夕食会と間違いなく中国の人達の心に、我々の訪問の記憶が残ったということです。
今後とも適当な頻度・企画で継続されることは、意義深いことだと思います。
(伊藤勝善)